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鼻が高い⇒得意・威張る。抜きんでている 場合などでは、鼻の高さの位置を表現する程度で 得意・威張る。抜きんでている の程度を表していました。
と書きましたが、明治生まれの人は、威張る、得意を長い鼻の下に生やしたひげ(ダリほどではありませんが……)を横に引張り、はしでピンと上に曲げて伸ばすことで表現する人も多かったことを思い出しました。
その時の表情で得意ぶりを表したり、ひげの長さで「うぬぼれた」「得意で有頂天になっている」状況の程度を表しましたし、プライド的な意味を表したりしていました。
ちなみに、明治天皇をあごひげで表すことから「明治」と手話表現するとされていますが、私たちの地域で明治時代に盲聾学校を卒業した人の多くは、鼻の下に生えたひげで明治天皇を表すことが多かったです。
たぶん盲聾学校に掲げられた肖像画を見てか、盲聾学校の手話法で教師から教えられた手話が引き継がれたのでしょう。
盲聾学校で歴代天皇の名前を手話で教えられたと言うことで、手話表現して教えてもらったことがありますが、ほとんどは伝記に出てくる挿絵や学校に置かれている肖像画の髪型やひげなどの特徴を表したものが多かった。ただ、大正天皇だけは違っていました。
話が横にそれましたが、思い出すと、すごく多くの表現があったんだ、と今更ながら感心しています。
教えてくれたろうあ者の人々の顔の表情と笑顔が思い浮かんでくるから不思議な感覚になります。
昔話ではないと思うけれど、昔話に思われるでしょうが、教えてもらった手話一つ一つの表現に 感動と驚嘆を抱いた私の時代のほうが手話を学ぶ喜びがあったのかも知れません。
何度もこの場をお借りしてすみませんでした。
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